仕様に際しての注意点

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効果を発揮させるために

土砂が必要ない吸水土のうは、保管スペースも少なくて済み、土のうのためにわざわざ土砂を備蓄する必要もありません。維持に必要なコストを削減し、使用の際も迅速に行動できるため浸水被害を最小限に抑える効果も期待できます。ただ手軽に使える一方で、従来の土のうとは異なる注意点もあります。吸水土のうはポリマーが水を抱え込むことで自重を増やしているため、水と比重がほぼ変わりません。つまり吸水土のうが水の中に完全に沈んでしまうと浮力が働き、流出してしまいます。水量が多い場合には吸水土のうを積み重ねて、最上段が水面より上に来るように気をつけましょう。他には杭を打つ、吸水土のうの上に重しとして土砂を入れた従来の土のうのをのせるなどすると、水が土のうの壁を越すような状態でも使用できます。また吸水土のうは、使用前に十分吸水させないと効果が発揮されない点も気をつけてください。吸水には数分かかるため、増水や浸水が発生している現場に直接設置して吸水させようとすると、膨らむ前に流されてしまいます。大きなポリバケツや水槽、水の流れの無い水たまりなどを利用して吸水させましょう。早く使用したい場合は、複数の吸水土のうを水に浸し、上から踏んだり手で揉むと、ポリマーの働きが活性化して素早く膨らみます。基本的な吸水土のうは淡水専用であり、淡水で膨らませた吸水土のうは海水に触れると脱水する場合があって、海では使えません。高潮や津波対策として利用できる海水専用の吸水土のうもあるので、海の側で営業している店舗や会社はこちらも備蓄しておくといいでしょう。